今回はレッスン日記は、歌声がどうしても細く、頼りない感じになってしまう
Tさんに関してです。
Tさんは60代の主婦の方で、歌は好きだけど、普段なかなか大きな声を出せないので、しっかり発声を学びたいということで通っていただいてます。
練習曲は杏里さんの「オリビアを聴きながら」です。
この曲は、そんなに声を張るような曲ではないですし、むしろ優しく柔らかく歌い上げるものかなと。
Tさんの場合、それ以上に声がふわふわしてて、細い。
もう少し芯がほしいなと思いました。
そこで、Tさんの姿勢に注目してみました。
どうなっていたかというと、シンプルに猫背。
首は前方に傾倒し、下っ腹が前に突き出てる状態でした。
この状態ではしっかりと呼吸筋を働かせることが出来ません。
呼吸筋はよく耳にするインナーマッスルってやつです。
呼吸筋が働くと、重心が下がり、声が安定してきます。
まず、倒れている首を起こすところから。
後頭部が背中のラインに重なるイメージで、顎を引くように後ろへスライドさせます。
間違った例は、顎を上げて首を起こそうとする状態で、これでは首を起こすことが難しいです。
首の次は、下っ腹。
これは骨盤を真っ直ぐにするイメージでお腹を引っ込める。
真っ直ぐを意識しすぎて反り腰にもならないように気をつけて。
この二点をTさんに実践していただくと、一言、「辛いです…」。
当然です。使ってなかったインナーマッスルが動き始めたからです。
猫背状態で身体が固まってしまっているので、慣れるまで正直しんどいです。
少し慣れるまで、壁に背中をつけながら声を出していきます。
この状態で実際に歌ってみると、始めよりも声に芯が入ってきました。
Tさん自身も、「姿勢はきついですが、声はすごく出しやすい」とのこと。
慣れるまでは、継続あるのみ。
姿勢は、歌以前に健康そのものに関わってくること。
普段から出来る事をやっていきましょう!
0 件のコメント:
コメントを投稿