歌っていても、ただ大声を出しているだけで何か物足りなさを感じているKさん。
プロの歌手は何であんなに表現豊かなんでしょうか?とお悩み。
実際にKさんの歌を聴いてみますが、確かに声量に関しては申し分ない…
というか、こんなに要らない。
というわけで、この溢れ出る声量を声の柔らかさに換えていくことにしました。
まず、声を張り上げることで声が大きくなってしまってる人で共通の感覚があります。
Kさんと同じように悩んでる方に聞きますが、あなたが歌っているときの息の流れは速く感じますか?それとも遅く感じますか?
張り上げてしまっている人は、速く感じてるはずです。
Kさんも前者でした。
声をがむしゃらに前に出そうとすると必ず喉が絞まります。
そのため、息が速く流れてる感覚になります。
では、どうしたら良いかというと、その逆をすれば良いのです。
Kさんに両手を出してもらい、今この瞬間が真冬の外だとイメージしてもらいます。
寒すぎて手が悴んでしまうので、暖かい息で両手を存分に暖めて下さいと指示。
実際に皆さんも試してみてください。
その時の息の流れは遅く感じるはずです。
さらにKさんには、その息の流れのまま声を出してもらいました。
すると、以前の声よりも角が取れた響きになってきました。
初めは出しやすい高さからスタートし、だんだん音を高くしていき、息が速く感じてしまったところで一旦止め、両手を暖めるイメージから何度も繰り返していく。
身体に記憶させるためには反復練習は重要です。
その後、Kさんの体に異変が起きてきました。
「ものすごくお腹が疲れます」とのこと。
これは喉が開いてきてる兆候です。
それから、この息の流れをキープして実際に歌って練習。
Kさん、ヘトヘトになってました笑
張り上げてる感覚は少しおさまった気がすると、本人も実感があったようです。
以前は、音域の天井を感じていましたが、上が見えてきた気がします。
という感想もいただきました。
しかし、これで完成というわけには当然いきません。
これから継続していくことが大切です。
ではでは。
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